[固体触媒]
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アンモニアIRMS-TPD

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鳥取大学

大学院工学研究科

応用化学講座

Course of Applied Chemistry Department of Chemistry and Biotechnology Graduate School of Engineering Tottori University 鳥取大学 大学院工学研究科 化学・生物応用工学専攻 応用化学講座 片田研究室		[Japanese] [English]

　触媒は化学反応を速めます．H₂O₂の薄い水溶液を見ていると，2H₂O₂ → 2H₂O + O₂の分解反応によって酸素の気泡がゆっくりと発生します．ここにMnO₂の粒子を投入すると気泡の発生は非常に速くなります．MnO₂は見たところ，また分析をしてもほとんど変化がないので，接触しただけで反応を速めたことになります．しかし，近くに存在するだけで速くなったのではありません．ここに書いてあるように，触媒は化学反応に参加し，元に戻ります．

　触媒の作用は非常に巧妙で，多くの場合，有機・無機両方の物質が関与し，固体表面で原子が生き生きと活動した結果です．触媒作用は，こどもの成長に対してよい教師が果たす役割に似ています．よい教師はこどもの活動に積極的に関わり，だからといって食糧のように犠牲となるわけではなく，再び別のこどもの成長に寄与することができます．かといって，教室のように単なる入れ物ではありません．こどもと深く関わることによって特定の方向への成長を非常に速め，こどもの運命を決めています．触媒は化学反応に参加しています．